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ハーブを育てる【庭植えを楽しもう】・・土壌を整えよう

一口にハーブといっても種類は様々で、驚くほどたくさんの種類があります。
ローズマリーやタイム、ラベンダーなどは品種もたくさん。
こちらでは比較的育てやすいものをメインに紹介していきます。

ハーブ図鑑

土壌を整えよう

土壌改良について

ラベンダーのバナー


【目指す土のタイプを把握しよう】

それぞれのハーブには好みの土のタイプがあり、大まかに3つのタイプに分けられます。
とはいえあまり神経質になることはありません。
難しい場合は排水性だけ気をつければ何とかなります。


【水はけがよくて軽い土】
 ・・ローズマリーやラベンダー、タイムなど

人気のハーブの多くがこのタイプの土を好みます。
水はけ・通気性がよく、濡れてもすぐ乾く土です。
砂や顆粒資材を多めに含み、肥料などの養分は少なめになります。
地中海性のハーブはこのタイプの土で、さらに中性からわずかにアルカリ性寄りの土を好みます。


【排水性がよくて保水性もある土】
 ・・イタリアンパセリ、ベルガモットなど

パセリやディルなどの多くのセリ科のハーブや、草本系(いわゆる草の性質)のハーブの多くが好む土です。
水はけと保水性というと矛盾してそうに見えますが、両立は可能です。
水はけとは乾いているという意味ではなく、古い水分と新しい水分が入れ替わることを意味します。
砂や顆粒資材で水はけを良くし、繊維質を含めて水もちを良くします。


【やや酸性寄りで湿り気味の土】
 ・・ワイルドストロベリー、アルケミラなど

地方においては、大抵の庭は最初からこのタイプの土が多いです(※造成の違い上、都会はこの限りではない)。
湿り気味の土といっても、常時ぬかるんでいたり粘土質だったりするのは苦手なハーブが多いです。
上の【排水性がよくて保水性もある土】よりももう少し水持ちが良い土くらいで良いでしょう。
バラ科やベリー類は中性からやや酸性寄りを好み、ハーブではワイルドストロベリーが代表的です。


【土質を改良しよう】

庭や花壇が普通の土であればそのままでもある程度育ちますが、 植え付ける少し前にメンテナンスを変えて土壌を整えておくと根付きや育ち具合が良くなります。
土壌が粘土質の場合はほとんどの場合土質の改善をしないと生育が悪くなりますので土壌を改良する必要があります。


【基本】

とにかくまずは掘り、土を反して細かくほぐします。
石や根、ゴミを取り除いたら、手袋をはめた両手で土をこすり合わせるようにすると細かくほぐれます。
時間があるなら、掘り返して空気にさらすことを数日繰り返す(※根腐れ対策)と良いです。
必要に応じて、顆粒資材や酸性度の調整資材を投入したら再度よく掘って混ぜます。
そのまま植え付けに行っても良いですが、数日なじませると根付きが良くなります。

ローズマリーやラベンダーなどを植える場合は30cm以上の深さまで掘り返します。
ゴボウ根の植物(マロウなど)を植える場合も少し深めに掘り返します。

なお、土を深く掘った時に土中から古い花瓶の水のようなにおいがした場合は根腐れ菌が繁殖している可能性があるため、 掘り返して空気にさらすことを2週間くらい繰り返します。
この場合はさらに排水性資材の投入、それでも心配な場合は根腐れ防止剤(ゼオライトなど)を投入します。


【ふつうの庭土や花壇の植え替えの場合】

基本的に、よく掘り返して土を返し、ほぐしておけば大丈夫です。
この際、前に植わっていた植物の根や雑草をよく取り除きます。
一般的な園芸用培養土を少し混ぜて耕すと適度な養分が補充されます。


【通気性と排水性を向上したい】

まずは土をよく掘り起こしてほぐします。
その後、川砂や顆粒資材(軽石の細粒など)を加え、よく混ぜます。
土が細かくあまりにも硬い場合は(粘土質など)、土の中の繊維質も少ないので腐葉土を加え、 微生物を働かせるために少量の有機肥料を加えてなじませます。


【酸性度・PHの調整】

山間など庭土の酸性度が強そうな場合は植物灰や燻炭を加えて中和します。
石灰系でも良いですが扱いが面倒な部分があるため、簡単なのは植物灰や燻炭になります。
地中海性のハーブはアルカリ寄りを好むため、灰による中和をすると生育が良くなります。

一方、ワイルドストロベリーや各種のベリー類、バラ科の植物が多い場合はやや酸性寄りにします。
土では鹿沼土、調整資材ではピートモスが酸性になります。
ピートモスはかなり酸性寄りのため、一般的な保水力の調整に使う場合は中性のココナッツピートなどがおすすめです。


【水はけをよくしよう】

水はけの良さと通気性の良さは比例します。水はけ=通気性と思って良いでしょう。
また、乾いていることと通気性の良さは比例しませんので油断は禁物です。


水はけ(通気性)の良さとは、水(空気)の通りが良いことです。
常時湿っている状態でも、古い水と新しい水が頻繁に入れ替わる環境であれば意外と問題は起きにくいです。
地面が砂質や顆粒質であれば水の入れ替わりが起きやすくなります。


【水はけを良くするには】

一般的な庭土であれば、川砂と小粒の軽石などの顆粒質、多少の繊維分を加えて攪拌すれば大体のハーブは定着できます。
高低差がある場合は、水の逃げ道を作ったり、植え付ける部分を盛り土にするなどして水はけを調整します。


粘土質の場合は、とにかくまずは土の塊を細かくほぐすことです。
とにかく川砂と細かな顆粒質を多めに混ぜ込みます。
土をほぐす微生物もいないため、腐葉土と少量の有機肥料を混ぜて定着を促す必要があります。
粘土質の地面を一部分だけを掘るとそこに水がたまるので、改良する場合はある程度広く掘り起こさなければなりません。
また、水を逃がすため、周囲に浅い溝を掘るなどの工夫も必要になる場合があります。


注意点として、間違っても砕石を投入しないようにしましょう。
後で確実に泣きを見ます。
砕石を敷き詰めたい場合は、あらかじめ防草シートなどを敷き、その上に砕石を敷いて石が地面に沈み込むことを防ぎましょう。


【土壌改良に使う資材とポイント】

土壌改良に使われる資材としては、主に排水性資材の軽石・川砂・山砂(鹿沼や桐生砂)などが挙げられます。
この他、繊維質や養分として腐葉土・植物灰・燻炭なども良く使われる資材になります。
有機肥料は直接地面に撒くと一か所に固まりやすいので、一度他の土壌資材と共にバケツなどに入れて混ぜ、 その土を地面に混ぜると均等になります。


道具としては、スコップの使いやすさが掘り返す作業を左右します。
地面を掘る大型のシャベルのほか、ハンドサイズでは通常のスコップのほか、細く小さな穴を掘りやすい移植ごても便利です。
中には粘土に特化した粘土用シャベルなどというものもありますので、庭が粘土質の場合には重宝するでしょう。
なお、小さいスコップは庭でなくしやすいので、色がカラフルなものを使うと見つけやすいです。


また、ふるいがあると重宝します。
これは土と石、根っこなどのゴミをふるい分けることができます。
網目に繊維質が大量に絡んだら裏返して地面に打ち付けると取れます。


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