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ハーブを育てる【鉢植えを楽しもう】・・お庭のアクセントに

一口にハーブといっても種類は様々で、驚くほどたくさんの種類があります。
ローズマリーやタイム、ラベンダーなどは品種もたくさん。
こちらでは比較的育てやすいものをメインに紹介していきます。

鉢植えのハーブ:フレンチタイム

お庭のアクセントに

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ラベンダーのバナー


【鉢植えを魅せる!】

お庭のアクセントとして鉢植えを魅せるのも素敵です。
この場合、鉢植え自体をメインに魅せたい場合と、鉢植えがあることでお庭全体を魅力アップしたい場合があります。

花を植えるだけでなく置き場所や置き方でも見え方が違います。

・大きさ、ボリューム
・高さ
・周辺との調和
・周辺との違い、変化

これに気をつけるだけでお庭がグーンと魅力アップします。


【庭のアクセント】
例えば花壇など、背の低い草花が多い場合は、 茂みのようなボリュームのあるものや高さのあるものを大きめの植木鉢で配置すると立体感と奥行き感を演出することができます。
あるいは、高さのある植木鉢に植えても良いでしょう。


ハーブの花は薄紫系統の色で花の一輪一輪が小さいタイプが多いです。
ハーブガーデンに変化をつけるには、花が大きいものや、色合いが明るく華やかな花を植えると変化が付きます。


葉の色も重要なポイントです。
どうしても緑が多くなりますので、イエロー(ゴールド)リーフ、斑入り、パープルリーフや、 2色・3色の葉を持つカラーリーフのハーブを組み合わせても彩りがよくなります。


木が多い場合、隙間や足元に花の美しいハーブを置くことで彩りを添えられます。

一方で、庭木とすんなりと調和させるために低木系のハーブを配置する方法もあります。
この場合、茂みになる立性のローズマリー、あるいは枝が横に流れる半匍匐性のローズマリーなど、樹形によって変化をつけることもできます。


植木鉢ならではの楽しみ方として、ウェルカムボードなど、遊び心のあるディスプレイアイテムと相性が良いのもメリットです。
素焼きの植木鉢やブリキのカバーなど、素材で遊ぶのも良いでしょう。


また、一般的にはグラウンドカバーとして用いられる植物を高い所に植えると下垂して枝ぶりが楽しめます。
背の高い鉢に植えたり、窓辺から垂れさせたりすると良いでしょう。
背の高い植木鉢としては洋ランなどに使う深型の植木鉢のほか、足つきの足つきの高坏型の植木鉢やストロベリーポットがあります。
また吊り鉢にしても良いでしょう。


【鉢植えが映える場所は?】

・塀や門の付近、玄関へのアプローチ、玄関といった外構沿い
・花壇の中
・庭の平面
・高い木の下


幾つかの鉢植えを組み合わせるならば、やはり目に付くのは外構沿いでしょう。 特に、門から玄関へのアプローチは華やぎます。


一方で、高さに変化のない花壇の中や平らな庭には、鉢植えで高低差をつけると良いでしょう。


気をつけるポイントとしては、あまりボリュームがあるものを玄関付近に置くとドアの開け閉めなどに邪魔になることがあります。
ボリュームが欲しい場合は、横幅は抑え、高さをつけるようにすると良いでしょう。
通路沿いの場合も、枝が発達するタイプは奥に配置し、通路側の足元は背が低いものを植えるようにします。


【鉢植えならではのメリット】

・移動できる
・コンパクトに抑えられる
・鉢ごとに土質を変えられる
・植え替えが楽


鉢植えの最大の利点は動かせることでしょう。
ハーブの生育を考えるとシーズンごとに鉢の置き場所を変えるのがおすすめです。
特に冬には耐寒性が劣るタイプも鉢植えならば軒下や室内へ移動できるのは大きいメリットです。
大鉢を玄関などの平らな場所に置く場合は、移動に備え、 あらかじめ鉢の下にキャスター付きのプレートを仕込んでおくと良いでしょう(※耐荷重に注意)。


さらに、大型化しやすい種類も鉢植えで管理するとコンパクトに仕立てやすいという点があります。
基本的に根の張る範囲に枝も伸びますので、鉢植えで根を制限することで枝の伸びもある程度抑えられます。
ローズマリーや大型のラベンダーなどは鉢植えで大きさを調整可能です。


鉢ごとに土を変えられるので、異なる土質を好むタイプを近くに置きたい場合にも便利です。 例えばラベンダーの鉢のすぐ横にワイルドストロベリーの鉢を置く、 あるいはブルーベリーの鉢の横にローズマリーの鉢を配置することも可能になります。


一年草など、頻繁に植え替えが発生する場合も鉢植えだとお手入れが楽になります。
多年生の植物の根元に一年草をたくさん植えてしまうと一年草の植え替えの度に多年草の根を傷つけるリスクがあるため、 この場合は一年草を鉢植えで管理すると良いでしょう。


【鉢植えならではの注意点】

庭に鉢植えを置く場合の注意点としては、鉢植えは真夏の高温期や真冬の乾燥期には、 お庭や花壇の地植えと同じタイミングの水やりでは水が不足してきます。
地植えとは水やりのタイミング・頻度が違うということを念頭に置いておきましょう。


他に注意する点としては、庭に直置きする場合、 植え替えや移動を怠ると根が鉢穴を貫通して地面に根付いてしまうので時々チェックしましょう。
根付いてしまった時にすぐに植え替えができないという場合は、とりあえず地面から引き剥がし、十分に水を与えておきます。


【庭のアクセントになるハーブあれこれ】

《大きな鉢でボリュームを出したい》  ・・ローズマリー、ラバンディン系ラベンダー、ヒソップ
これらは1鉢でもアクセントになるハーブです。刈り込んで枝を密集させ、コニファーとかにもできます。
花数多く満開にしたいならば、剪定して枝数を増やしたラベンダー、ヒソップがおすすめです。
ローズマリーの場合、茂らせたいならばマリンブルーがおすすめですがかなり巨大化します。
満開のローズマリーにしたい場合は花数が圧倒的に多いベネンデンブルーの現行種が良いです(※ただし花期は晩冬)。


《シンボルツリーにしたい》  ・・オリーブ、月桂樹、ユーカリ
ハーブにもなる樹木です。高さは剪定で調整することになります。
お庭に人気の樹木ですが、この3種はやや耐寒性に劣りますので、寒冷地の場合は防寒対策が必要になります。
水はけを好みますが、樹勢が大型になる分だけ水の量は必要となります。
かなり鉢が重くなりますので、軽石などで重量対策をとるか、鉢の下に耐荷重のあるキャスターを仕込むなどして対応します。
他にはエルダーや、トピアリー仕立てにした大型種のローズマリーなども良いでしょう。


《華やかな花がいい》  ・・ナスタチウム、ニオイゼラニウム、観賞用セージ、クローブピンク
ハーブはやや地味な花が多いですが、華やかな花や大型の花も存在します。
ナスタチウムは黄色からオレンジ、赤の大きな花をつけます。
ニオイゼラニウムも花が見事ですが耐寒性に弱いので冬季は室内へ退避させます。
観賞用セージとしては大型になるパイナップルセージやチェリーセージの深紅の花が目を引きます。
クローブピンクはいわゆる原種のカーネーションで、甘い香りとフリルのかかったピンク色の花が美しいです。
また、地味な印象のある立性タイムでは、フレンチタイムとボーロックタイムの花が華やかなタイプになります。


《下垂させたい》  ・・匍匐性ローズマリー、匍匐性タイム、キャットミント
グラウンドカバーに使われるクリーピングタイム(ロンギカウリスなど)は吊り鉢にもマストアイテム。
花数も多く満開になると見事です。
キャットミントは地面から離すと枝が下垂するため、猫の被害がある場合は高い場所に吊るしてしまいましょう。


《ハーブでカラーリーフが欲しい》  ・・ゴールドリーフ、斑入り、パープルリーフ
ハーブも意外と葉の色は豊富です。
ゴールドリーフならワイルドストロベリー、パイナップルセージ、オレガノ、タイムなどにゴールドリーフの品種が存在します。
最近はローズマリーにも黄緑系のカラーが出てきました。
斑入りも多く、ローズマリー、オレガノ(マジョラム)、タイム、セージに斑入り品種が存在します。
レッド・パープル系はオレガノ(観賞用ヘレンハウゼン)、バジルなどが挙げられます。


《変わった形の葉で変化をつけたい》  ・・サザンウッド、サラダバーネット、チャイブ
サザンウッドは細かな切れ込みの入った葉が美しいハーブでヨモギの仲間になります。
コーラのような香りが特徴です。
サラダバーネットも変わった形でロゼット状に育ちます。耐寒性はトップクラスです。
チャイブはネギやアサツキの仲間で、ハーブの中では一風変わった形といえるでしょう。


《鉢植え推奨》 ※地植えは非推奨  ・・ミント、オレガノ、ヤロウ
ミントとレモンバームはハーブを栽培している人には知られていますが、とにかく横に侵略していきます。
地植えでは管理しきれなくなることも多いため、鉢植え推奨です。
オレガノは立性でも根元は横広がりになるため、こちらも鉢植えでの管理が楽になります。
また、グラウンドカバーにされる種類はどれも横広がりになります。
計画以上に広がることが多いため、特にロンギカウリスタイムなどは鉢植えで下垂などに使ったほうが安全です。
ヤロウ(西洋ノコギリソウ・ミルフォイル)は横広がりに茂るだけでなくこぼれ種で手が付けられなくなります。
こちらも鉢植えで管理したほうが良いでしょう。


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