ハーブを育てる【鉢植えを楽しもう】・・室内・お部屋のグリーンとして
インテリアや雑貨と合わせておしゃれに楽しめるのもポイント。
室内で楽しむ
【室内ならではの楽しみ方】
室内にハーブがあると、花で明るい印象に、緑で癒しの空間になります。
ハーブは見た目だけでなく、触れれば香りも漂ってリラックスになりますし、植物に触れあうことそのものもリラックスになります。
ハーブには室内の消臭効果を期待できる種類もあり、空気がどんよりしがちな場所に置くのも良いですね。
ガーデニングの面で見ても、室内で育てられるのは魅力。
例えば屋外のガーデニングで悩まされる蚊などがいないのは大きなポイント。
特にキッチンハーブなど、青虫などの害虫にやられやすいハーブは室内で育てたほうが収穫が上手く行きます。
何より、室内ならば体調やスケジュールの面で外に出られなくても楽しめるというところも魅力です。
気分転換に眺めているには最適です。
インテリアとしてみても、ハーブの花や葉はもちろん、ちょっとおしゃれな植木鉢にしたり、 インテリア雑貨やアイテムと合わせたり、ディスプレイアイテムとして飾り方も楽しめます。
【室内ならではの工夫】
ハーブを室内で楽しむためには、外で育てるのとはまた違った工夫をすると良いでしょう。
室内は生活空間のため、ハーブが邪魔にならないこと、管理が楽なことが前提です。
完全に据え置くというのも掃除のときなどに苦労しますので、移動させやすいポットに植えるか、
鉢が大型の場合は、キャスター付きの鉢置台に乗せるなどしましょう。
ハーブの鉢植えはテーブルや机、棚の上でも楽しめますが、苗の健康を保つためにはある程度の光が必要なため、
時々は窓辺で日光浴をすると良いです。
この時、小型の植木鉢なら移動も手軽ですが、ある程度の大きさになると重量がネックになってきます。
この場合は、鉢底に軽石を敷く、植え付ける土に軽石やバークチップを混ぜるなどして軽量化を測ることも可能です。
室内で土はいじりたくないという場合は、一部のハーブであれば水耕栽培も楽しめます。
ミントなどの草本系のハーブが定番ですが、低木系のローズマリーの挿し穂もかなり育ちます。
室内では常時目に入ることになりますので、圧迫感を減らし、おしゃれを楽しむのもポイントです。
特に室内のインテリアと植木鉢の外観が合わない時は、鉢カバーなどで鉢を覆うと良いでしょう。
【室内で楽しめるハーブあれこれ】
室内向きのハーブとしては、まず管理が楽な種類がおすすめです。
例えば、葉が落ちにくい、日あたりが弱くても徒長しにくい、大型になりにくいなどの特徴があるハーブを選ぶと良いでしょう。
また、頻繁に使うハーブ、例えばキッチンハーブなども室内で管理すると何かと便利です。
葉が落ちにくいのは常緑のハーブになります。
常緑といっても寒くなると葉の色が紅葉したりするものもありますが、常緑のハーブは基本的に落葉しにくいです。
例えば、ラベンダー、タイムなどが挙げられます。
ローズマリーも基本的に落葉は少ないですが、水不足を長期間続けると落葉しますので土の湿り気はチェックしましょう。
ローズマリーは大型のイメージがありますが矮性品種が存在しますし、大型種もうまく育てると鉢に比例したサイズで成長が抑制されます。
徒長しにくいのはミントやレモンバームなど半日陰を好むタイプのハーブになります。
また、縦方向に伸びずに株が大きくなる成長タイプのハーブも基本的に徒長の心配は低くなり、
こちらはワイルドストロベリーなどが該当します。
大型になりにくいのは、元々小さなハーブや、小型に改良された矮性品種、成長の遅い品種などがあります。
例えば立性タイムは樹高40センチ未満、ワイルドストロベリーも高さは出ません。
イングリッシュ系ラベンダーは小型の品種が多いですが、特に矮性品種が多く出回っており、
ヒッドコート、ナナ(ナナ・ロゼアやナナ・アルバなど)系など色々選べます。
ローズマリーに至ってはブルーボーイという品種がとても小さい上に成長も遅いため、
室内向きの品種となります。
キッチンハーブでは、バジル、ミント、チャイブ、ルッコラなど、色々な種類が室内で楽しめます。
イタリアンパセリも花茎が伸びる前までは室内で楽しめます。
特にルッコラは屋外で育てるとあっという間にアオムシの餌食になるため、虫のいない室内で育てたほうが収穫が上手く行きます。
【室内での注意点】
ハーブを室内で楽しむためにはいくつか注意するポイントがあります。
室内では空気が乾燥しやすく、植物の地上部が乾燥に見舞われます。
空気が乾燥していると室内でも植物にはハダニやアザミウマが沸いてきますので、葉水などで予防します。
霧吹きでも良いですし、洗面所や風呂場でシャワータイプのジョウロを使って上から水をやっても良いでしょう。
乾燥で発生しやすくなる細かい虫は冬場でも発生しますので油断は禁物です。
光の加減も問題になることがあります。
日光が足りないと徒長しやすくなることは上でも書きましたが、特に立性タイムは徒長しやすいので強い日差しを確保します。
タイムは網戸やレースカーテンでも徒長します。
一方で、光(照明)が長時間当たっていると花をつけない植物もたくさんあります。
花を観賞したいハーブがある場合は、夕方以降は照明が当たらないよう工夫が必要となります。
照明のない部屋に移動させるか、箱にしまうかなどして対処します。
また、一時的に室内で育てた後に屋外へ移行する場合、いきなり屋外に長時間放置すると枯れやすいので注意が必要です。
強い日差しで葉焼けしたり、季節によっては耐寒性・耐暑性がゼロの状態になりますので、
数時間だけ出すことを数日繰り返すなど、慣らす期間を設けるようにしましょう。