ハーブを育てる【ガーデニング】・・ベランダガーデン
庭のようにもでき、反対に室内の延長のようにもできます。
こだわりの雑貨などを一緒に飾っても素敵で、意外とデザインの自由度が高いのも魅力です。
ベランダガーデン
庭がなくても楽しめるベランダガーデン。
【ベランダガーデンを楽しもう】
庭のないおうちや集合住宅でも楽しめるのがベランダガーデン(※規約で不可の場合もあります)。
玄関先やサンデッキの場合も似たような感覚で楽しめます。
ベランダガーデンはインテリア感覚で楽しめ、レイアウトやデザインにこだわれるのも特徴。
なんといっても管理が楽なのが利点。
ベランダは軒下に位置する場合も多く、雨風や霜に弱いハーブにもおすすめの場所になります。
【ハーブの選び方】
ベランダという環境でも管理しやすいハーブを選びましょう。
避難経路や管理、あるいは植物そのものの世話のためにもある程度のスペースは開けておきたいですね。
そのため、ベランダガーデンの場合はあまりにも大型になるものは避けたほうが賢明です。
また、常緑や多年生のハーブなど葉っぱの落下が少ないものが良いでしょう。
ラベンダーやタイムは葉が落ちることが少なくおすすめです。
ラベンダーの場合はイングリッシュ系は暑さに弱いですが比較的コンパクトな種類が多いです。
ラバンディン系は暑さにも寒さにも弱く頑丈ですが大型になりやすいため、剪定でコントロールが必要になります。
ローズマリーは大型種が多いですが、中型のタイプもあります。
大型でも基本的には鉢のサイズに比例した大きさまでしか育ちませんので、鉢植えの場合は比較的コントロールが効きます。
基本的に常緑で落葉は少ないですが、根詰まりや長期間の極端な水不足にすると落葉しやすくなることがありますので、
たまにはチェックが必要です。
キッチンハーブの類も室内よりは日の当たるベランダのほうが良いです。
キッチンハーブは落葉しにくいものが多いのがベランダ栽培での利点です。
室内でも育ちますが、窓ガラス越しでも光の強さが足りず(網戸やUVカットフィルムなど)に徒長しやすく、色味や風味も薄くなります。
イタリアンパセリなどは通常時は室内でも大丈夫ですが、花の時期には茎を高く伸ばします。
このようなタイプのキッチンハーブも室内よりはベランダのほうが良いでしょう。
【あると便利なアイテム】
コンクリートのベランダではそれほど心配もありませんが、集合住宅の場合や、戸建てでもウッドパネル敷きなど床材にこだわっている場合は、 土や水がこぼれても大丈夫なようにシートを敷くと良いです。
鉢底の通気性を考えるならば、床の上に隙間のあるウッドパネルやすのこを敷きましょう。
照り返しの問題もこれである程度解決できます。
隙間のあるウッドボックスを用意し、その上に乗せるのもおしゃれです。
植木鉢置き場としてラックの活用もおすすめです。
この場合、日が当たらないベランダであれば樹脂製のラックでも良いですが、
直射日光が長時間当たる環境の場合は樹脂だと劣化の可能性があるため、
アイアンラックが良いです。
ラックは棚板が網目状のほうが通気性に優れていますので、蒸れやすいベランダの場合は棚板の形状にも注目です。
アイアンラックはおしゃれアイテムと見られがちですが、棚板などないも同然で通風に優れていますし、
見た目に反して重量があるために台風などでも飛ばされにくいという利点があります。
また、鉢が大型化してくると、耐荷重の面でも樹脂製よりはアイアンラックのほうがおすすめとなります。
【ベランダならではの注意点】
ベランダならではの注意点としては、日あたり、熱、風通しがあります。
戸建てのベランダは2タイプあり、開放型の場合は日が当たりすぎ、
腰壁に囲まれる型の場合は日照不足や熱・水分の蒸れが発生しがちになります。
日が当たり過ぎの場合は真夏に問題が発生します。
多くのハーブは強い日照を好みますが、ワイルドストロベリーやミント、アルケミラなど一部のハーブはあまりにも強い日差しは苦手です。
薄手の寒冷紗や不織布で日差しを調整しましょう。
また、強い日差しは高温と短時間での乾燥をもたらしますので、真夏の鉢植えは水切れの可能性が高まります。
土の乾き具合には注意を払いましょう。
特にイングリッシュ系ラベンダーやクランベリー、アルケミラは冷涼地向けの植物になり、
高温そのものが致命傷になり得ます。場合によっては冷房の効いた室内への退避も検討します。
どうしても狭いスペースに鉢が密集するために蒸れには注意が必要です。
また、セリ科のハーブ同士やミント同士など、交雑しやすいハーブにも注意が必要です。
交雑しやすい種類の場合はどちらかを玄関など離れた場所へ移動します。
ベランダには空調の室外機が置かれることも多く、熱風がベランダ内を満たすことがあります。
腰壁に囲まれるタイプのベランダでは多くの植物にとってダメージになりますので、
壁のスリットを目隠し目的などで塞いでいる場合は取り除きましょう。
細いスリットやスポットでは風通しが足りませんので、植木鉢を棚などに乗せて高さを稼ぐことで通風を確保します。
全く通風が望めない場合、サーキュレーターなどの使用も検討します。
戸建てのベランダは、多くの場合軒下に位置します。
雪が降った場合、屋根からの落雪で枝が折れたり植木鉢がなぎ倒されたりすることがありますので、
置き場所に注意が必要です。
集合住宅の場合、土や水がこぼれると隣室や階下の迷惑になりかねないので掃除に気を配る必要があります。
また、万が一の際の避難に使う場合もあり得るため、ある程度のスペースは残しておいたほうが良いでしょう。
特に、規約で使用方法が制限されていたり避難経路に指定されている場合もありますので、お住まいの管理会社に確認を取ったほうが確実です。